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UbuntuでZFSを使ってみよう 第38回 ZFSのサブコマンドを再確認しよう(3)

今回も、前回に引き続き、ZFSのサブコマンドについて解説します。

zfs destroy [-Rfnprv] filesystem|volume

指定されたデータセットを破棄します。 デフォルトでは、ファイルシステムの共有をすべて解除し、現在マウントされているファイルシステムのマウントを解除します。しかし、アクティブな依存関係(子またはクローン)を持つデータセットは破棄しません。

-r または-R オプションを適用する場合は、プールの大部分を破壊し、使用中のマウントされたファイル システムに予期しない動作を引き起こす可能性がありますので、注意してください。

-R オプション

指定したファイルシステムの、クローンファイルシステムを含む子孫を、依存関係に基づいて再帰的に破棄します。

-fオプション

ファイルシステムを強制的にアンマウントします。 このオプションは、ファイルシステム以外やアンマウントされたファイルシステムには効果がありません。

-nオプション

削除の実行をドライランし、データは削除されません。このオプションを使用することで、-v または -p オプションと組み合わせて、削除されるデータの種類を確認できます。

-pオプション

削除されたデータについて、機械的に解析可能な冗長情報を表示します。

-rオプション

指定したファイルシステムの、すべての子孫を再帰的に破棄します。

-vオプション

削除されたデータに関する詳細情報を表示します。

zfs destroy [-Rdnprv] filesystem|volume@snap[%snap[,snap[%snap]]]…

指定されたスナップショットを削除します。-dオプションなしのzfs destroyコマンドで破壊される場合のみ、直ちに破壊します。このような即時破壊は、スナップショットにクローンがない、ユーザによる参照カウントがゼロ、という2つの状態が両立したときに発生します。
スナップショットが上記2つの破壊の条件を満たさない場合、それは遅延削除のためにマークされます。 上記の前提条件の両方が満たされるまで、使用可能で可視のスナップショットとして存在し、条件を満たした時点で破壊されます。
スナップショットの範囲を指定するには、 最初と最後のスナップショットを%記号で区切ります。 最初のスナップショットや最後のスナップショットに空白を指定でき、 その場合はファイルシステムの最も古いスナップショットや最も新しいスナップショットを示します。
同じデータセットの複数のスナップショット(もしくはスナップショットの範囲)は、,区切りのリストで指定できます。 範囲指定やカンマ区切りリストで複数のスナップショットを指定する場合は、スナップショットのショートネーム(@以降の部分)のみを指定します。

-Rオプション

指定したスナップショットのクローン、スナップショット、および子クローンを含むすべてのクローンを再帰的に破棄します。 このオプションが指定された場合、-d オプションは無視されます。

-rオプション

指定したファイルシステムの子孫について、snapで指定したすべてのスナップショットを破棄(または遅延削除のためにマーク)します。

-dオプション

すぐに対象を破棄します。 スナップショットを今すぐ破棄できない場合は、破棄を延期するようマークします。

-n/-p/-vオプション

ファイルシステムを削除する際のオプションと同じ動作をします。

zfs destroy filesystem|volume#bookmark

指定したデータセットの、bookmarkで指定したブックマークを削除します。

終わりに

今回は、zfs destoryサブコマンドについて説明しました。次回もZFSサブコマンドについて説明します。次回をお楽しみに。

さて、このコラムを掲載いただいているデジタル・ヒュージ・テクノロジー社は老舗のOSSインテグレーターです。特にLinuxは強く、OSSを活用した業務システムの実績も多いです。興味がある方は以下のページもご覧ください。
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