OSSビジネス千里眼

クラウド市場でMicrosoft AzureがAWSを抜くのは時間の問題。ではデータを見てみましょう。

こんにちは。デジタル・ヒュージ・テクノロジー顧問の吉政でございます。
今回のコラムはデジタル・ヒュージ・テクノロジーの意見ではなく、個人の意見として、市場予想をいたします。その結果については一切責任を負いません。クラウドビジネスの戦略に関わる方は一意見としてご参考ください。

少し前のニュースではAWSがクラウド市場の半分以上を占め、クラウド市場の成長率よりAWSの市場成長率のほうが高いというニュースが出ていました。確かに、AWSはクラウドサービスとして優秀でお客様の評価が高いサービスです。しかしながら、操作感は玄人好みであり、だれもが簡単に使えるわけではありません。

いつの時代もマーケットは高性能・高機能な商材が勝つわけではありません。
便利で投資対効果が高いものがマーケットの勝者になります。

コアなエンジニアが利用するクラウドの時代は終わりをつげ、クラウド利用がいよいよ一般化していく時代が訪れます。コアなクラウドエンジニアよりクラウドを操作する担当者のほうがはるかに人口が多いです。Microsoft Azureのほうがはるかに使いやすい画面です。ユーザは安定・高速なクラウド環境を簡単に使いたいので、今後伸びていくのはMicrosoft Azureに分があります。

さらに、AWSは1強戦略であり、パートナーを絞り込んでいます。マイクロソフトはパートナーシップに重きを置いています。市場では1強のAWS 対 強者のマイクロソフト+パートナー連合軍の戦いになり、多勢に無勢でこちらもMicrosoft Azureに分があります。

そして、マイクロソフトは圧倒的なクラウドソリューションを多く持っています。これはAWSと比較して、戦略的に打てる「駒」が多いのです。

この状況だけ見ても、Microsoft AzureがAWSを抜くのも時間の問題と確信しています。マイクロソフトの十八番は後発追い込み、圧倒的な支配なので、すでにマイクロソフトの特異な状況になっています。こうなるともう、Microsoft AzureがAWSに追いつき、抜くのも時間の問題と思っています。

さて、今の市場データはどうなっていますでしょうか?ちょっと見てみたいと思います。

Enterprisezineに興味深いデータが出てます。今後導入を検討する1位はMicrosoft Azureで2位のAWSと大差をつけてます。

https://enterprisezine.jp/article/detail/10503

また、Publikeyのコラムには海外データの解説が書かれてます。
ここで紹介されているグラフを見てみると、AWSの成長率は2017年Q2で1%だったのが2017年Q4で05%に減少しています。一方Microsoft Azureは3%の成長を維持しています。

※Publikey 2018年2月
https://www.publickey1.jp/blog/18/aws320174synergy_research_group.html

私の感覚では、AWSの市場成長率が止まり、Microsoft Azureが追い上げている構図が見えます。最後に、マイクロソフトのAWSを2020年までに抜く宣言を紹介します。
興味がある方は以下をご覧ください。

日本マイクロソフト、新たな目標はクラウド市場首位
http://ascii.jp/elem/000/001/546/1546676/

さて、デジタル・ヒュージ・テクノロジーはクラウドを選びません!AWSでもMicrosoft Azureでもお客様のご要望に合わせて開発・運用いたします。

興味がある方は以下をご覧ください。
デジタル・ヒュージ・テクノロジー DHT OSS導入コンサルティングサービス
https://kusanagi.dht-jpn.co.jp/solutions/dht-oss-consulting/

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