KUSANAGI for PostgreSQL ~標準のPostgreSQL環境よりおよそ6倍の高速化を実現~

業務システムはアクセスや処理が集中することが多く、以前から高速化が求められておりました。一方で最近ではクラウド上で業務システムを構築することも多くなり、業務システムの高速化がクラウド料金の削減になることも多くなってきています。

そのような状況の中、Oracleの商用ライセンス料金が大幅に値上げとなり、当社にもOracleからPostgreSQLへのリプレイスのお話を多く頂くようになりました。

そこで、当社は以前から協業をしている世界最高速クラスのWordPress実行環境「KUSANAGI」のメーカーであるプライム・ストラテジー社に技術協力し、「KUSANAGI for PostgreSQL」の開発支援をいたしました。「KUSANAGI for PostgreSQL」は標準のPostgreSQLより6倍の高速化を実現し、その発表は17メディアに掲載されました。

なお、本発表にあたり、一般社団法人BOSSCON-JAPAN 代表理事 吉政忠志氏よりコメントを頂いています。近年、有料DBのライセンス料値上げに伴い、有料DBからPostgreSQLへの移行が進んでおり、海外では業務システムの新規DBの70%がPostgreSQLで採用されているデータもあります。有料DBからPostgreSQLに移行する際にKUSANAGI for PostgreSQLを活用すると、ユーザーはコスト削減とパフォーマンス改善を両立できるため、KUSANAGI for PostgreSQLは非常に有効なソリューションであると考えています。KUSANAGI for PostgreSQLの普及により、今まで以上にOSS市場が活性化されることを期待しています。」

「KUSANAGI for PostgreSQL」はお客様の業務システムの高速化とセキュリティ強化を両立できることから、当社は今後、PostgreSQLを活用した業務システムの開発を標準で「KUSANAGI for PostgreSQL」上で行いたいと考えております。

「KUSANAGI for PostgreSQL」を活用した高速かつ低コストな業務システムに興味がある方は以下をご覧ください。

■「KUSANAGI for PostgreSQL」について

KUSANAGI for PostgreSQLはKUSANAGIのコマンドによるCMS等のprovision時に選択可能なDBとして認識されるように組み込まれております。pgbenchによるベンチマーク結果によると、書き込みに対するパフォーマンスが約5.3倍向上、読み取りに対するパフォーマンスが約8.5倍向上と通常のPostgreSQL環境に比べておよそ6倍の高速化を実現しております。

また、Webアプリケーションを使用したパフォーマンスの計測に関しましては、Drupal8を使用した場合において、約10倍のパフォーマンス向上が計測されております。なお、KUSANAGIが機能として持っておりますページキャッシュ機能(FastCGIキャッシュ)を有効にした場合には、約680倍のパフォーマンス向上が計測されました。

◆「KUSANAGI for PostgreSQL」サーバー/ミドルウェア構成(2018年2月現在)

・WordPress 最新版(KUSANAGI 専用プラグイン同梱)
・Ruby on Rails 最新版
・CentOS 7
・Nginx 1.13
・Apache 2.4
・HHVM 3.19
・PHP 7(php-fpm, Cli)
・PHP 5.6(php-fpm, Cli)
・Ruby 2.4.2
・Phusion Passenger 5.1.11
・MariaDB Galera Server 10.0
・PostgreSQL 9.6.7

◆PostgreSQLパフォーマンス保証マネージドサービス

以下のページをご覧ください。

https://kusanagi.dht-jpn.co.jp/solutions/kusanagi/postgresql_managed/

◆お問い合わせ

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