Google Goに見るWeb環境(穂苅智哉氏)
1.はじめに
こんにちは!プライム・ストラテジーでマーケッターをしている、穂苅智哉と申します。本年もどうぞよろしくお願いいたします。2020年は変化の年として、自分自身も大きく変わっていきたいと思っています。皆さんは今年どんな年にしたいですか?
前回は、Googleが発表した「速度バッヂ」の話題と、それに関連して
KUSANAGIのサーバー側最適化とWEXAL® のフロント側の最適化をお話してきました。Googleは本当に様々な方法で世の中のWeb表示を高速化させるための施策を打ち出してきています。
前回のコラム、気になる方はこちらからご覧ください!
▶ 第24回 Googleの「速度バッジ」とKUSANAGI・フロント側最適化
さて今回はGoogle Goについてです。
2.Google Go
Google Goは使ったことありますでしょうか?
Android OSのスマートフォンを使用している方であれば使っているという方もいるのではないでしょうか?
ただ、iPhoneユーザーにとっては馴染みが無いですよね。
Amazon GoやPokemon Goと同じような名前なので、AR使ったサービスなのか、ワンタッチでGoogleが何かをしてくれるサービスなのかと思ってしまうところですが、これは2019年に世界公開されたモバイルアプリで、通常のGoogle検索用アプリの軽量版という位置づけです。
2-1. Google Goのメインユーザー
Google Goのメインターゲットは実は日本ではなく、新興国のマーケットにいるAndroidユーザーです。
というのも、新興国で普及しているスマートフォンは、日本の様にiPhoneの最新版やGalaxyの最新版などではなく、値段重視でスペック的にあまり高くないものが多いからです。
その中でGoogleをいかに利用してもらうか、となると、低スペックなスマートフォンでも動作が軽く使いやすいアプリの需要が高くなってきます。
もともとGoogle GoなどのGoogle製 ”Go アプリ” はAndoroid Go Editionという操作の簡略化やOSの軽量化がされている新興国向けのOSで使用できるものでした。
しかし現在はAndoroid OSであれば利用できるようになり、裾野が広がりました。
僕も以前フィリピンで自分のiPhoneを海にリリースしてしまった際にSIMフリーのLG製スマートフォンを6,000円位で購入したことがあるのですが、容量は少ないのでアプリは数個しか入らないし、通信速度は遅いしで日本での利用に比べるとかなり制限されたつらい環境を経験しました。
そのため当時Google Goが使えたらまずインストールしていただろうと思います。
このGoogle Goはアプリサイズが7MBほどで、遅い・途切れるインターネットを想定してオフラインの機能もあるというアプリです。
更に、Webの検索以外にも人気トピックが表示されたり、音声検索や画像検索、言語切替機能も実装されている、オリジナルアプリの機能を制限した版になりますので、日本のユーザーでも通信環境によってブラウザアプリを切り替えて使っているという方もいると聞きます。
Sensor Towerによると、世界で約1,750万回のインストールがされ、インドやインドネシアでのインストールが多かったというデータも出ています。
Googleはその他にもGmail GoやYouTube Go、Maps GoのようなGoogle製アプリも軽量化された新興国向けのものを出しています。これからまだまだ普及が進むであろう新興国市場でもGoogleのシェアが大きくなってくるのではないかと思います。
3.Google Goで見えるWeb環境
Googleはこの様にGoogle Goなどのアプリを提供し、Googleユーザーの拡大を進めようとしています。ところが、いかに軽いアプリで検索をしても検索先の
Webサイトが遅ければユーザーにとってもGoogleにとっても有益ではありません。
次に新興国で課題になるのは現在日本で動き出しているようなWebサイト自体のレベルアップではないでしょうか。
具体的に言うと、サーバーをより効率の良い高速なものにする、レンダリングがWebサイトの作りで妨げられないように作りをするといったことが求められるようになって来るはずです。
そのため、これからもGoogleはWebサイトの高速化に大きく関与していくでしょう。
4.終わりに
今回は、Googleが提供しているアプリ「Google Go」について紹介してきました。
Web環境があまり良くなかったり、お金をかけられない地域でも求められるものは同じで、いかに快適なWeb閲覧ができるかです。
プライム・ストラテジーでは超高速Web実行環境KUSANAGI、そしてWebサイト高速化技術WEXAL® Page Speed Technology(PST)の開発を日々行いアップデートを続けております。
WEXAL® PSTをサポートしていくWEXAL® モバイル表示高速化サービスの提供もしておりますので、ご興味があればお気軽に聞いていただければと思います。
このコラムを掲載いただいているデジタル・ヒュージ・テクノロジー様はWordPressサイトのKUSANAGI化やサイト保守はもちろん、OracleDBからPostgreSQLのマイグレーションサービスやパフォーマンス保障マネージドサービスの提供も可能です。興味がある方はぜひご相談ください!
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それでは、また次回をお楽しみに!!